取材記No.31「竹林整備(JA庄内みどり)」テスト企画報告(2025.12.18-19)

JA庄内みどりは、50年以上にわたり生活クラブと提携を続け、組合員とのつながりも深い生産者です。夢都里路くらぶも2008年のスタート当初から現在まで春夏・秋冬共に継続して企画を実施し、「毎年必ず庄内にだけは申し込む」というほどの根強いファンやリピーターが多くいる地域です。

庄内地域は「孟宗竹」と言われるタケノコが特産物で、多くの生産者が米の生産と合わせて、孟宗竹の生産を行っています。JA庄内みどりに出荷されたタケノコは、加工原料として生活クラブの消費材原料にもなっています。
しかし、生産者の高齢化や人手不足によって、その出荷量は年々減少しています。
主に傾斜地に作付けされている為、収穫の為に何度も往復することができず、出荷せずに自家消費用の収穫程度しか毎年収穫に入れない、さらには全く収穫に入れず、荒れてしまった竹林も増えてきています。

その課題を解決し、加工用タケノコ原料の収穫量をアップすることを目指して、夢都里路くらぶで何かできないかを検討してきました。
毎年春の収穫は、1日1時間程度、少数の人数で行うことや、春先は生産者もJAも米の作業で忙しく、送迎や作業の調整、アテンドが必要な夢都里路くらぶで単体での企画は難しい為、秋冬の竹林整備で役に立てるのではないか、という話が上がりました。

このような企画は夢都里路くらぶでは新しい試みですし、素人が入ってどの程度力になれるのか、また危険性はないか、そして、実際整備してタケノコの発生量は増えるのか、まずはテストから始めてみることになり、2025年12月、夢都里路くらぶ運営委員と組合員、夢都里路くらぶ事務局の5名が、地元生産者とJA職員と共にテストとして竹林整備を行いました。

タケノコの収穫を目的とした、しっかり管理された竹林は、竹の間で傘を開ける程度のスペースをあけるのがベストだそうですが、今回入るのは、ほとんど手つかず状態になった竹林です。傘を開くどころか、人が入るのも大変になっているところもあり、竹自体も真っすぐではなく、斜めに生えていたり、倒れていたりと、かなり密集した状態です。
12月の整備に先立って、2025年の春、生産者でまずは収穫を行ったそうですが、収穫に入る為にまず整備をしないと、中に入れないような状況だったそうです。

チェーンソーなどでの伐採は、素人が行うのは危険な為、まず地元の方が残す竹、切る竹を決めて目印をつけてから伐採。参加者は倒れた竹を手ノコや電動ノコギリ、枝切りバサミなどを使って、運びやすい大きさにカットし、一か所にまとめる作業を行います。

テストを実施したのは12月で、直前には降雪もあった為、防寒対策をしっかり行ってテスト企画を行いましたが、防寒着の下は汗びっしょりになりました。慣れない手ノコで竹を切り、まとめて運ぶ作業は、思った以上に体力を使います。
ですが、数時間整備を行うと、最初に中に入るのにも苦労した荒れた竹藪が、きれいな竹林に姿を変えました。奥が見通せず、暗かったところが、空からの光も入り、明るく見通しの良い竹林となり、満足感が非常に高いです。

2日間のテストの中で、いくつかの竹林を回って整備を行いました。
そして2026年春、整備を行った竹林では、整備を行わなかった竹林と比べて、10倍の収穫量があったとの報告を受けました!

テスト企画を受けて、2026年秋冬企画から、夢都里路くらぶでの本企画化がスタートします。
手つかずになってしまった竹藪を整備することで、地域で採れるタケノコで消費材の原料を確保でき、また手つかずの竹藪は土砂崩れなどの危険性もあり、環境整備の面でも良い影響があります。
最初は伐採がメインの整備で、重労働になるかと思いますが、年々整備が進んでくると、作業重量も減り、より収量を上げるための整備に変わってくるのではと思います。
長く愛される企画へと育てていけるよう、どうぞご参加ください。

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