No.571 林業に携わる生産者の想いを知った、充実したツアー 「五感で楽しむ!吉野の森林・林業現場見学ツアー」

生産者名:紀伊半島地域協議会(豊永林業(株)、吉野銘木製造販売(株)
日付: 2025年10月9日(木)~10月11日(土)

初日は製材所の見学でした。
ここでは山から出された木材が乾燥され、加工されていくまでの工程を詳しく知ることが出来ました。巨大な大木が加工され私達の手に届くまで本当に多くの工程があり、各所で丁寧な作業がされていることを知れました。

2日目午前は6次産業として新たに実施している、古民家のリノベーションと吉野林業資料館の見学でした。地域企業が集まり、また林業体験なども行える場作りを積極的に行っている姿に驚き、また吉野林業資料館では、吉野の林業の歴史などを丁寧に教えていただきました。木材の循環とはどういうことか、私達が知らない事実が多数詰まっていました。

2日目午後は山に入って植林や実際の間伐の見学でした。
木材が切られ、それが最新の機械により枝払いや運搬されるという、現代の林業を見ることができます。この日はお昼ごはんを山の中で、皆で食べたのも印象的でした。

急勾配が多い吉野の山々に木を切り出すための道を作り、またその道も、自然に与える影響を最小化し、将来は自然に還る作り方をしています。木の切り方、道の作り方、植林の仕方、様々なところに知恵と労力があり、山が保たれているのだと気付かされました。

最終日は割り箸工場での見学と体験。そしてKITOの見学でした。 制作工程だけではなく、下市は割り箸発祥の場所であり、どのような想いを持ち、昔ながらの生産工程で割り箸づくりを続けているかの想いも聞くことができました。

林業にまつわる様々な知識を知れたのはもちろんのこと、どのような想いをもって山に入り、山を守っているかを川上・川中・川下の様々な方の言葉を通し知ることが出来ました。過去から林業は過酷な現場として知られていました。その中で変えていった部分、一方で変えなかった部分もありました。 海外の輸入材も増えて木材の価格も安くなり、各社も自社での6次化まで本当に広く対応せざるを得なくなった。一方でその中で新しく生まれる価値もあり、それが若者を山に戻し、未来につながっていければと心から想いました。
(神奈川、40代男性)

吉野すぎの林業を深く知ることができました。吉野すぎの木目の美しさを堪能できました。

林業により、山が豊かになり、水が循環する。吉野すぎを美しく育て、それを加工していくためには、それぞれ熟練した職人さんがいることがわかりました。 吉野すぎや檜を使った道具、家具、部屋や空間は居心地がよく、美しくて、心も身体も喜んでいるのが分かりました。

植林の現場では、職人さんが木を伐採するのを見せていただいたり、作業道路の釘打ちをさせていただきました。 素晴らしい国産の木材を生活に取り入れていきたいなーと思いました。

体験後、木の製品、空間が、山と職人さん達の共同作業から生まれたものと見方が変わって豊かな気持ちになりました。お話しをしてくださる方から、山や木を大切にされている気持ちが溢れていました。直接会ってお話しを伺えてよかったなーと思いました。 とても、楽しい体験会でした。 吉野すぎの山や、職人さんが木を伐採するのを見せていただきました。
(兵庫、50代女性)

重機を操作し枝払いと木の切断、チェーンソーでの丸太の切断、土砂止め丸太の固定の為の釘打ち、割りばし作り。
山の作業現場まで連れて行ってもらい、木を切るところを見せていただけた。凄い迫力で驚きました。

吉野銘木製造販売会社では、木材の説明を受け、あんなに木目を沢山見たことがなかったので、とても面白かったです。ショールームの中の香り、温かい感じ、空気のきれいさが素晴らしいので、是非、子供たち(幼稚園や保育園など)の床に使ってもらえるといいなと思いました。

豊永林業さんがリノベーションされてる昔の長屋を見せていただきましたが、建物自体が作られた時の棟梁の名前?が刻まれた柱や当時の梁、土壁は残し、他の部分は新しく生まれ変わる。その新旧の対比が面白いし、外壁と内壁に年輪を並べるなど、斬新で粋な遊び心と夢のある建物だと思いました。

2泊3日で十分過ぎるほどの体験をさせていただきとても充実したツアーでした。
(千葉、50代女性)

プロセッサーお試し運転、電ノコで丸太切り、経路補修のための長い釘打ち、箸づくりです。
普段なかなかできない作業を体験することができました。丸太と一緒にトラックに乗って林道を下りてきたことが忘れられません。また、現地で出会った方々が魅力的でした。
(神奈川、50代女性)

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