No.570 里山復興にかける熱い思いを目の当たりにした 「福島県 阿武隈の里山をウルシの里へ!草刈り作業」
生産者名:酒井産業(株)
日付: 2025年10月8日(水)~10月10日(金)
植樹された漆の苗木の土壌を、水はけをよくして大きく育つように苗木の周りにのり、面を鍬やレーキで作る作業をしました。
夢都路くらぶで漆を田村市の里山に育てる活動が福島の再生につながることだと分かりました。
漆・クロモジ・こうぞを育てる活動が福島の復興につながることを組合員や一般の人たちに伝えることが必要だと思います。
(埼玉、70代男性)
昔から薪や炭など、再生可能な資源の供給を続けていた福島の里山のシステムは汚染されてしまいました。この、里山を再生し、復興に向けてウルシの木を植栽して新たな生業を生みだす事業を、少しでも手伝えたらと思い作業をしてきました。
ウルシは水はけと保水のバランスが取れた日当たりの良い肥沃な土壌を必要とするため、クワなどで水路の整備をしました。また楊枝や香油を取るクロモジの苗木に、草刈りの時に間違えて刈らないよう、白い布を結びつけました。赤いリボンを付けたときは、なぜかイノシシにリボンと枝をかじられて枯れてしまったそうです。
他には使用済みの椎茸のほだ木の移動をしました。
特に印象に感じたことは、この事業にかかわってる人たちの里山復興にかける熱い思いでした。
(埼玉、80代男性)
<受け入れ生産者の声>
漆は植栽してから採取まで十五年という長い時間を要します。受け入れ産地もそれまで気持ちが続くのか、いつも不安を抱えています。そのような中、4月の植樹から始まり、夏季炎天下での草刈り作業、ご参加される夢都里路組合員の励ましや笑顔に大きく支えられます。最近では生活クラブ福島の組合員が現地スタッフとして活動に参加して頂いております。日中の作業に加え、生活クラブの消費材を多様に使用したランチは、いつも現地スタッフの心と体の励み、楽しみとなっています。遠方から見えて頂く組合員の皆様に深く感謝しております。
本プロジェクトは、単に漆を植栽し管理するだけではありません。福島の現状を現地の方々と共に共有し、末長く関わりを持ってゆくためのものでもあります。漆が綺麗に植栽され管理された里山の景観は。地域に人の営みを感じさせます。漆の植栽管理の活動に加え、福島の実情を共有する学び体験の時間も今後はよりとってゆきたいと考えています。
先の企画から年齢制限を75歳を基本として、夢都里路に参加したことのある方、また終日草刈り作業のできる方としました。早速75歳を超える2名の方に参加頂きました。お二人とも作業に問題のない方でした。それどころか、50代位の体力と気力を感じました。なぜそんなに元気でいられるのかお伺いしました。とても参考になることが多く、生き方暮らし方の秘訣を学びました。生活クラブの組合員と3日間の作業を通じ、食住を共にすることは夢都里路ならではの体験企画と感じます。来年もさらに繋がりと活動が広がることを願っております。
(酒井産業(株) 酒井 慶太朗さん)