取材記No.17

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(株)黒姫和漢薬研究所取材記(2024.12.4)

(株)黒姫和漢薬研究所は、長野県黒姫高原で国産の山草茶を製造する会社です。生活クラブには、「黒姫山草茶」をはじめとした「国産黒豆入りダッタンそば茶」「長野県産どくだみ茶」などを供給しています。
今回、工場の視察に行かせていただきました。

国産の杜仲茶は、生産者の高齢化や後継者不足により、需要があり、作物があるにも関わらず、収穫されず耕作放棄地になる畑も増えてきているそうです。その状況を改善するべく、黒姫和漢薬研究所では2020年から休耕畑を借り自社で栽培をしています。しかし、社員だけでは収量が増えず、デポーでの取り組みしかできませんでした。

そこで、2023年に夢都里路くらぶ企画で杜仲葉の収穫援農を実施し、収穫量が増えたことで、デポーだけでなく配送での取り組みができるようになりました。

翌2024年からは、杜仲葉だけでなく、黒姫山草茶の原料にもなっている、甘茶の収穫企画も開始しています。

視察に伺った時間は、その日最後の焙煎をしていました。

葉のいい香りがする部屋で焙煎と冷却をしており、「その日の気温、湿度によっても味が一定になるよう、焙煎具合を調整しています」とお話されていました。

また、特徴的なのが「ムーンセラピー室」

原料を保管する部屋なのですが、光源を調整することで月の光を再現し、原料が月の光を浴びて休むことで、味がさらに美味しくなるそうです。

また、中には心地よい音楽が流れており、光だけでなく音楽も聴きながら、葉っぱ達が良い気分でお休みしています。

室内は葉っぱの良い香りが充満し、優しい光と音楽、澄んだ空気の中で、見学させていただいた私たちの方がデトックスしたような、パワースポットに入ったかのような気持ちになりました。

そして、案内してくれた狩野社長が、見学する先々で「あの人は入って何年で、こんなに頑張ってくれているんだよ」「お疲れ様」「ありがとう」と声をかけており、社員を大事に思っていることが伝わってきました。定期的に社員の誕生日会を行って、社長自らカレーを作ってふるまっているそうです。

2025年企画では、杜仲葉収穫、甘茶の収穫に加えて、新たに甘茶の苗の植え付け作業が企画されています。
夢都里路くらぶの企画で援農の手が入り、収量が増えることはもちろんですが、人の手が入ることで畑が管理され、きれいな状態を維持できるので、畑の所有者である農家さんからも感謝されているんだ、と狩野社長がお話くださいました。
これからも、産地と夢都里路くらぶ参加者お互いが思い合い、産地の継続的な生産の一助になることを期待しています。
(夢都里路くらぶ事務局 罇)

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