取材記No.009

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「加夢onくらぶ農園」でサラダタマネギ栽培に挑戦!(2012.11.4)

新規企画として、宮城県のJA加美よつばで、消費者による「加夢onくらぶ農園」でサラダタマネギ栽培が始まりました。この企画は、生産が消費に追いつかない加美よつばのサラダタマネギ「バッハオニオン」を当地の農家や農協の皆さんの助けを得ながら、年間6回の作業に年間登録した消費者が参加して定植、草取り、収穫をし、最後は農協に出荷して、生活クラブ組合員のもとに届けるというものです。
出荷して得た収益から、資材費を差し引いてメンバーで分け合う予定で、経験を積んで自立度を上げる計画です。
第1回目の今回は、オリエンテーションと、タマネギの定植作業を10人で行いました。
11月の定植作業までには9月から前準備として、玉ねぎ部会と農協職員による次のような作業が行われていました。
9月7日に種まき、ハウスで育苗。3~5回の剪定作業(20cmの苗を12cmの長さに切る)
10月18日 元肥散布(化学肥料)
10月20日元肥散布(エコ堆くん)
10月31日 マルチ張り
11月2日 苗床の固化作業(定植しやすいように、苗箱に糊状の液体を流し固める)
11月4日(日)朝、いよいよ10a(1000㎡)の「加夢onくらぶ農園」で定植作業開始です。
固化によりポットからはずしやすくなっている苗を、マルチ(黒いシート)の穴の中央に植えていきます。目安は浅からず深からず葉の分岐点まで。浅いと根が張らず、深いと窒息。
「加夢onくらぶ農園」は、鳴瀬川流域のあゆの里公園に隣接していて、やくらい山がよく見えるところにあります。東側3列にハッピー501(早生)6000本、西側5列にラッキー(晩生)を14000本、合計2万本を定植しました。植える間隔もハッピーとラッキーの間の畝間を通常より多くとり、収穫時に作業を楽にするために軽トラックが入れるようにしてあります。定植にかかった時間は、生産者が通常一人で24時間かかるところ10人で3時間強、延べ31時間でした。
指導いただいたタマネギ部会の門脇巳興治(かどわきみよじ)部会長からは、「4tを目標に頑張りなさい!」と励ましの言葉をいただき、1日目の作業を終了しました。
公園内を散歩する人もよく通りかかり、これから制作する、みんなで撮った集合写真を入れた看板が人目につくことも間違いなしです。
翌日は、前日覚えた定植の要領で、タマネギ農家(小川洋行さん、伊藤剛さん、佐藤信子さん)のところで、定植のお手伝い。「加夢onくらぶ農園」の苗は、機械植え用の小さい苗ですが、3人のところでは、畑の苗床で育てた大きな苗です。農家それぞれで、やり方の違うことも学んだ実習となりました。
最後に、反省会と、次回作業日程を相談。来年4月の除草の日程を4月26日(金)とし、前日夜に宿泊先に集合することを決めて、解散となりました。

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