No.373 脚立から見る風景を忘れない!「悠久の歴史ある里山で柿の収穫作業」
西日本ファーマーズユニオン関西(王隠堂農園/奈良県五條市)
2018年10月13日(土)~14日(日)/2018年10月20日(土)~21日(日)
山の急斜面にたてかけた脚立から見る吉野の風景をこのさき忘れることはないでしょう。
一番の繁忙期に受け入れてくれた生産者の皆さんに感謝いたします。
足手まといのお手伝いで申し訳なかったことにもかかわらず、王隠堂農園学習会や柿の選果・梅漬け見学などに時間を割いていただき、おかげでたくさんの情報を得ることができました。
懇親会では、手作りのおいしいなべを囲み、若い方々の夢や生活を聞かせていただきました。
銭湯や地産地消の滋味豊かな昼食にも感激しました。
また生活クラブの参加者の方たちとも朝食を作りながらお話ができたこともとてもよかったです。(千葉、60代女性)
土曜日の午前2時間余りと日曜日の午前4時間弱、収穫作業を体験しました。
収穫に適した色づきと、はさみの入れ方、脚立の立て方を教わった後、はさみの革ケースと採った柿を入れるカゴ(ポテ)を腰に結わい付けて、平核無の収穫をしました。
柿の園地はほとんどが斜面で、高い所にある柿は斜面に脚立を立てて登って採ります。
カゴがいっぱいになると6キロを超え、かなり重くなります。脚立から降りるときにはかなり慎重になる必要があります。いっぱいになると斜面を降りて軽トラまで運ぶ繰り返しで、2~3時間もするとちょっとした山歩きをしたくらいの運動になります。
しかし、脚立を一段一段上がるたびに見える景色が変わり、遠くまで見渡せるようになります。見渡す限り柿の実った山、遠くの山並みを見ながらの作業は疲れを感じない爽快さがありました。(後日筋肉痛も出ませんでした)
生産者の方から栽培、収穫の苦労、柿の取り扱い方などを聞くことができてよかったです。
見た目は硬そうな柿の実が大変デリケートな果物だと知り、これからは食べるたびに園地の様子が思い出されるに相違ありません。
土曜日午後には王隠堂代表のお話も聞けて大変勉強になりました。(東京、60代女性)
今夏、委員会活動の中で柿の話を聞き、渋柿のこと甘柿のこと初めて知ることだらけだったので、夢都里路くらぶで柿の収穫体験が出来ると知り、絶対に行こうと思っていました。
みかん収穫の援農には行ったことがありましたが、脚立に上っての収穫は初めてで、初めの内は戸惑いました。地面の上でないので、取った柿を入れる腰のかごは重いし、やはり足腰は使うなぁと思いました。脚立に上るとワサワサと茂った柿の葉っぱの中に頭を突っ込むことになります。日焼け予防でつば広帽子をかぶっていましたが、それが邪魔になってしまいます。キャップとかニット帽みたいな方が良かったかな、農家の女性の方がかぶる帽子はよく出来ているなと思いました。慣行栽培より害虫の防除を減らしているので、葉っぱの森の中は結構虫がいます。柿の軸とガクの中にハサミを入れただけで驚いたように虫達が転がり出てきます。虫が大の苦手な私なので、初めはやっていけるか?と思いましたが、こんな小さな虫どころではない生産者の日々の作業を考えると、1時間もすれば気にならなくなりました。(埼玉、60代女性)
柿の収穫、王陰堂の社長さんと加工担当者さんの話、梅と柿の加工場見学、懇親会ともりだくさんの企画でした。社長さんの心意気が、王陰堂さんで働く方に伝わっているのを感じました。 (大阪、40代女性)
・少しだが収穫の手伝いをすることができ、役に立てたと思えて良かったです。
・印象に残ったことは、中身にそん色はないのに見た目が悪いものが取り除かれている選別風景をみて、ここまで見た目のきれいさにこだわらなくてはならない今の消費社会に憤りを感じました。自然災害が増えている近年の状況を理解し、自然によって作られる生産物はもっと緩い基準でもよしとするようにしていかないと生産者を追い詰めるばかりの結果になるだろうと暗澹たる思いになった。
・うれしかったこととして最終日の昼食に農家レストランで美味しい料理を頂けたことは、お手伝いをした後のご褒美のように思いとても感謝している。
・生産者さんのお役に立てたらという気持ちで参加したのに、忙しい時期にかえっていろいろとお手間をかけているのではないかと恐縮する気持ちだった。懇親会もありがたかったが、職員の方々は翌日の朝も早くから勤務があると聞き、遅くまでお付き合いしてもらうのは気が引けた。食事は自炊で、最後の昼食だけ準備してもらうようにしてもいいのではないかと個人的には思った。受け入れ側が負担に感じるようなことは少なくしていく方がいいと思う。(大阪、50代女性)