No.514 将来に向けて試行錯誤を続けながら、持続可能な地域づくり「夏の段々畑のみかん山&海体験」

生産者名:西日本ファーマーズユニオン四国((農)無茶々園)
日付:2024年7月11日(木)~7月13日(土)

1日目は、松山から卯之町駅までの電車が前日の豪雨で1部止まり、到着に時間がかかった為、「無茶々園」について講習。
2日目は、みかんの木の、2つの農家で摘果、槙の木の剪定。
3日目は、真珠工場の貝洗浄作業。
青のり工場の見学。選果場の見学。
みかん、真珠、青のりと、自然界の変化を考え、新しい雇用、設備投資、販売、経営などをしている、素晴らしい企業ですね。
事務局の宇都宮順一さん他、皆様、お世話になり、ありがとうございました。
初めての四国でしたが、美味しい郷土料理もいただき、宿も良いところでした。
これからも頑張ってください。よろしくお願いします。
(神奈川、60代女性)

国の重要文化的景観に選定されている愛媛県西予市明浜町狩浜の段々畑で、みかんの摘果作業や、防風のため植えられたマキの木の剪定作業を行いました。
段々畑は白い石灰岩で石積みされ、30〜40度の急傾斜地に数十段にわたって続きます。海体験では、真珠を育てるアコヤガイに付着したフジツボや海藻などをグラインダーで除去する作業を行いました。
空まで続くような段々畑と宇和海のリアス海岸の絶景を心ゆくまで満喫しました。汗まみれの体に心地良く潮風が吹き抜けました。
この地で無農薬、有機栽培が始まって50年。先駆者たちの労苦を思い、高齢化の進行でベトナム人実習生なしでは立ち行かなくなっている現況も体感することができます。海体験では6、7年前のアコヤガイの大量死をきっかけに、活路を求めて、すじ青のり養殖の研究がスタートし、事業化へと突き進んだプロジェクトXのような話が印象的でした。
梅雨前線停滞による大雨で、現地に向かう予讃線が運休となり、参加者5人中3人が集合場所に時間までにたどり着けず、受け入れの無茶々園さんに迷惑をかけました。
(埼玉、60代男性)

無茶々園の歴史の学習、みかんの摘果、防風林の剪定、みかん選定と発送工場の見学、しらす工場やすじ青のりの陸上養殖、加工場の見学
ガイドを務めてくださった宇都宮さんを始め、生産者の皆さんからのお話をたくさん伺うことができ、大変勉強になりました。どんな理念を持って物つくりをしているのか、この先の将来に向けて、常に試行しながら進み続けていくことは、とても大変だと感じました。そういう方々が作るものだからこそ、これからも応援したいと思いましたし、安心安全な物を購入できることが、本当にありがたいことだなと思いました。実際に、畑や工場での作業を通して、知ることができたことで、より深いものとなりました。
(東京、40代女性)

1日目:無茶々園について学習会&懇親会、2日目午前:海側の段々畑で防風林を風通し良くするための伐採、午後:山側の段々畑でみかんの摘果作業(5人で2人と3人にわかれて午前と午後で場所を交代)、3日目ちりめんか真珠の生産者の海作業の体験をどちらか選んで、私は真珠の生産者の引き揚げたアコヤ貝の掃除をする海作業をしました。
明浜町の海はおだやかできれいで、段々畑からの眺めは最高でした。暑い中での段々畑の作業は大変でしたが、生産者の方とおしゃべりしながらの作業は楽しかったです。気候変動の影響なのか真珠の養殖も厳しくなるなか、新しい仕事づくりとして青のりの生産もはじめられて、先のことも考えていらっしゃることが印象に残りました。1日目の学習会では無茶々園の取組みについて学ぶことができて良かったです。みかんの収穫の時にまた募集があれば参加したいです。
前日からの大雨の影響で電車の運休や行先変更になり、初日の集合時間に私も含めて合わない人が多かったです。向かっている途中、担当の方から他の行き方(バス)の連絡を下さり、何とか集合場所に行けましたが、かなり焦りました。
(埼玉、50代女性)

段々畑のみかんの摘果作業、この時期で約3㎝以下の実、皮に病気の表れているものなどを摘んで落としていった。
防風林としている槙の木の剪定作業(日あたりを良くするためと風通しを良くするため)
無茶々園の取り組みの色々を見せていただき全体像を知ることができた。関西では柑橘類を手にしてるだけの印象で組織として規模は小さいと思っていたのだがそんなことはなかった。
廃校となった小学校の校舎に事務所を置いて、地域と繋がり色々な取り組みがなされていた。地域まるごと商品化、オーガニック乾燥野菜(乾物)作り、漁師との連携等々を聞いて、持続可能な地域づくりをめざしていることが伝わってきた。
温暖化の影響も出て、ちりめん漁の大幅な減少が続いているが、加工品を作るなどしている工夫や、新たな取り組みと環境問題を考えていく生産者の話に共感するところが多かった。
時期的に難しかったのだが大雨の影響で電車の運休があり、集合までが波乱万丈だった。
しかし担当の宇都宮さんには適切に対応していただき感謝しています。
(大阪、60代女性)

<受け入れ生産者の声>
 6名の予定が5名となり適正人員に近かった。日程については、参加者の皆さんが「もっとお手伝いがしたかった」という声があり、3泊4日でも良いかなと思う。
消費者の皆さんに産地の姿、生産者の思いを伝えられて満足している。課題としては受け入れ時期だが、この時期は梅雨で天候を読むことが困難である。来年度は気候が安定している春先にしてみようかと考えている。
初日が豪雨となりJRが運休するというアクシデントに見舞われたが、参加者の方たちからは「何としてでも行きます」と心強い返答をいただき感激しました。何よりもこの産地にこれほど興味を持っていて下さるのは、今後の活動にも大いに励みになりました。
(西日本ファーマーズユニオン四国 (農)無茶々園 宇都宮順一さん)

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