No.489 無茶々園で行っている多角的な取り組みを知り、その活動に刺激を受けた。「段々畑のみかん山&海体験」

生産者名:西日本ファーマーズユニオン四国(無茶々園:愛媛県)
日付:11月16日(木)~11月18日(土)

みかんの収穫…身長ぐらいの高さの樹に実っている。粒のサイズや熟成度合いは選ばす、全てハサミで収穫。
★青のり粉の袋にシールを貼る。
 景品にする貝のマグネットを包む。
 チリメンじゃこの進物用箱を組立て。
 製品の計量。
★以下は、室内で細々した作業。
やはり海を見ながらみかんの収穫は素晴しい経験でした。
(京都、70代女性)

段々畑でみかんもぎ取り、選別。
無茶々園で行っている多角的な取り組みを知り、その活動に刺激を受けた。果樹も多種類を生産し、ジャム、化粧品などにも活かしている。しらすは完全無添加で2次加工品の開発にも取り組まれている。真珠の生産が減少している中、次の製品開発に着手されているなど多くの方々のど根性、チャレンジ精神を知り、感動した。さらに環境教育や研修の受け入れなども熱心にされている。
Uターンの方や次世代の若い方々がしっかりと事業を継承されていて頼もしいし、夢があると思った。
真珠も青のりも生産方法を初めて知ることができました。石垣のみかん畑は行ってみるとすごく急で足場も悪くビビりました。よくこんなところで作業されているなと頭が下がりました。しかし穏やかな海と重なる山々の姿に癒されました。(神奈川、60代女性)

みかんの収穫作業、収穫したみかんの選果作業、ちりめんじゃこ配送箱の組み立て、
アコヤ貝の洗浄作業など
段々畑いっぱいに実ったみかんを眺めながらの収穫作業はとても気持ちのいいものでした。
(東京、60代女性)

みかんの収穫、真珠貝をキレイにする作業、青のりの袋詰め
生産者の方々のお話が色々と聞けて、大変勉強になりました。
また、初めてのみかんの収穫で採ってすぐ食べるという経験もさせていただきました。甘味と酸味のバランスがよく美味しかったです。
(東京、50代女性)

初日は無茶々園の説明を受けた後、森下さんのみかんの圃場(山の斜面の段々畑)で、宮川早生という品種のみかんを収穫。圃場は、海に向かって急斜面の石垣で作られた段々畑です。しばらく雨が降っていないので、果実は小さめですが、甘い、しかしみかんの木にとっては、もっと雨が欲しいところ。
 2日目は夜間に雨が降ったため、海の作業。
 無茶々園では、山でみかん、海で真珠とちりめん、と海と山を一体で捉え、地域全体で山で農薬を減らし、海の環境を守る活動をしています。
佐藤真珠では、元となる核をアコヤ貝に入れ、海中で1,2年育てます。その間、何度か貝を引き上げて掃除をするのですが、その清掃作業を体験しました。貝一つ一つを手に取って、空気を吹き付けながら回転する金属の先でフジツボなどを取り除きます。ビニールの前掛けをしていても、私だけ身体の前面は、泥ハネ!
 近年アコヤ貝が大量死という深刻な現状の中、佐藤真珠では、先を見据えてスジアオノリの陸上養殖を始めています。(高知大学との共同研究)海水と太陽光で培養されたスジアオノリは、とても香り高いものでした。真珠と青のりでは単価が違うのに?と思いましたが、この先も地域の雇用を守り、また地球温暖化防止(森林の10倍のCO2を吸収)に貢献できるということで、この事業を軌道に乗せるために、意欲的に、しかも本当に楽しそうに取り組んでいる佐藤さんの姿が印象的でした。
 午後は、ちりめん生産者の祇園丸で、商品の箱詰め、箱の組み立てなどの作業をしました。
ちりめんの漁獲量も激減しており、回復が難しいとの思いから、祇園丸の佐藤吉彦さんは、次なる手として、真空冷凍の機械を導入し、ちりめん山椒などの加工品の開発に意欲的でした。
 3日目、最終日は、やはり前日の雨で収穫ができないので、森下さんの納屋で初日に収穫したみかんの荒選果。腐れ、虫食い、日が当たって表面が堅くなったもの、小さすぎる、あるいは大きすぎるみかんをはじきます。収穫と違い、迷いながらの作業で、大変手間がかかることがわかります。途中、外見の悪いみかんの糖度を測ってみると、思いのほか糖度は高く、しかし糖度計で計る糖度が高くても、酸味とのバランスで、うまみが決まることもよくわかりました。
企画に参加して、産地や生産物を実際に見ることができたことに加えて、生産者それぞれの思いや生き様に触れることができ、同行の方たちと知り合いになれ、楽しく過ごすことができました。
温暖化による、みかん栽培、真珠やちりめん漁の不安もある中で、農家、漁家の皆さんが、前向きに、本当に楽しそうに次の取り組みに挑戦している姿には感動し、元気をいただきました。感謝です。
参加させていただき、ありがとうございました。(神奈川、60代女性)

<受け入れ生産者の声>
 農繁期で収穫や選別をしていただき、作業の助けになっていることはもちろん、交流ができること、産地のことを知ってもらえることがよい。説明していく中で、無茶々園の取り組みについて共感していただいたり、夏の企画で来られた方が、収穫時期も体験したいとリピートで来られたりと、企画単発でなくその先にわたってのつながりができることが嬉しい。
(無茶々園 西田卓郎さん)

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