No.448 倉庫にあるじゃがいもや玉ねぎの量に圧倒されました!!「北海道秋野菜の選果作業」

JAこしみず(北海道)
2022年10月2日(日)~10月8日(土)

作業は主にベルトコンベア上に流れてくるジャガイモの腐れ、傷、規格外等の選別作業、ブロッコリーの箱詰めを行いました。
初めにJAこしみずの特色的な取り組みについて説明と見学をうけたことにより、取り組みの歴史を感じ、次の日からの作業が単に出荷の作業だけではなく、地域産業の取り組みの一端としてイメージすることができました。また、具体的な細かい作業内容の分担を参加者の中で調整出来ました。受け入れてくださった現場の方々も寛容でした。
(東京、50代女性)

作業は1日目から4日目は、ベルトコンベアで流されるじゃがいもをサイズごとに選別する作業。以下の3か所で作業を行った。①腐ったものを取り除く作業、②傷んだもの・2L・2L以上のサイズ選別する作業、③計量皿にじゃがいもが1つずつ乗るように見守りつつ、傷んだもの・2L・2L以上の選別
2日目の午前にブロッコリーの選果箱詰めし、氷を詰める作業。蓋閉めとサイズごとに箱を積み上げる作業を行いました。
5日目の午後にJAこしみず秋野菜セットの箱詰め(かぼちゃ・ごぼう・玉ねぎ・じゃがいも(きたあかり)・じゃがいも(男爵)を計量してから箱詰め)を行いました。
JAこしみずの倉庫に貯蔵しているじゃがいもや玉ねぎの量に圧倒されました。ほこりまみれの作業や、腐ったじゃがいものにおいなどを体験し、農家の仕事をやってみる自信がつきました。また、ゆう水施設の見学が印象に残りましたし、より産地を身近に感じることができました。今回の援農が産地のお役に立てたのかが気になりました。JAこしみずの皆さん、一緒に参加した皆さんに大変お世話になりました。感謝いたします。
(栃木、50代女性)

主にじゃがいもの撰果作業(ベルトコンベアーで流れてくるじゃがいもの質をチェックする)でした。青果物が手元に届くまでの手作業に関わったことがなかったので、とても貴重な経験でした。お仕事に来られていたパートの方々がとても優しく、差し入れ等をしていただき嬉しかったです。(東京、20代女性)

今回の作業は大別して3種類。1.ジャガイモ、2 ブロッコリーの撰果作業。3 秋野菜の箱詰め。
イモの工程5つを紹介する。
❶ 腐れ除去: 通称「ウラ」。大きなコンテナからコンベアに流れてくる無数のイモの中から、腐敗臭を放つ糸引きイモをまず除去し、他のイモが汚染されるのを極力防ぐ。キズを押すと指がのめり込むような”隠れ腐れイモ”は絶対に見つけたい!その後、機械で土汚れを落とすので、そのブラシでイモが砕かれ、ほとんど全てのイモが箱詰めできなくなってしまうからだ。薄暗い体育館のような巨大倉庫の、文字通り「裏」での立ち仕事。廃棄する前に計量し、記録する。
❷ 撰果: 明るい倉庫内での選別。ローラーで転がりながら流れてくるイモに、大きな傷などがないか目視して規格外を探す。LLサイズ(250g以上)は専用のルートに。イメージとしてはカルタ取り。たたみ2畳ほどのローラーにベテランの農家女子の皆さんと向かい合って撰果する。「あ!あのイモ!」と手を伸ばすと、たまに手が触れて「あら(^o^)!」となるが、「どーぞ、どーぞ」なんてやってる暇は全然ない。イモは果てしなくゴロゴロ流れてくるのだ。前かがみでで、腰に不安のある人はちょっときついかも。
❸ サイズ分けコンベア: 通称「サラ」。サイズに分けるのは機械の仕事。ゴム製の皿の上に乗ったイモを、ベルトコンベアが通過する時にセンサーが判断して重量ごとにサイズ分けする。だが、一つの皿に複数のイモが乗っていると機械も困る。皿に一つずつ乗っているか気にしながら、撰果で見落としたキズを手と目で確認する。
❹ 箱落とし: 広い倉庫の高さを利用して、2階の高さで段ボール箱を組む。できた箱を滑り台方式で箱詰め場所に。サイズや品質をスタンプしやすいよう、箱の向きは必ず揃える。
❺ 清掃: 午後の最後の15分間は土ぼこりと格闘。どの作業をやっても、一生に食べるジャガイモの何倍ものイモに触る。一つも口にしていないのに、1日の終わりにはもう、ジャガイモでお腹が一杯な気持ちになる。畑からついてきたきめの細かい土をほうきで掃き寄せながら、「ここまで毎日やってくれる誰かのおかげで、毎日の食材は食卓に届くんだなぁー」としみじみ噛みしめる。一番いい時間。
良かった点ですが、
◉小清水町ではハイテクが活用され、北海道ならではの大規模な農業が成り立っていることがよくわかった。事前学習した「ゆう水栽培」の施設を見学し、ここまで諦めずたどり着いた先人のご苦労と粘り強さと頭の柔らかさと楽観性とに感服した。
◉ゆう水野菜はどれも味が濃くおいしかった。ミニトマトが一番気に入った。
◉水が豊かで、美味しい。温泉に朝夕入れるので疲れを残さず仕事に集中できた。
◉ひとがおおらかで気前がいい。ベテランさんたちは明るく、外国から来ている技能実習生や若い仲間たちにもこまめに声をかけていた。同様に素人の私たちにも親切にしてくださったり、働きやすい環境をととのえてくださったりしてとてもありがたかった。
次回参加する方に伝えたいことは
◉靴は足首、膝、腰の疲れを軽減できるスポーツ用のスニーカーがベスト!ベテランさんたちはみんなアスリート系でした。
◉コンタクトレンズ着用の方は眼の保護が必要かも。休憩ごとに鼻をかむと、マスクをしているにもかかわらず真っ黒。土埃がすごい。
です。
(長野、50代女性)

<受け入れ生産者の声>
 始めての企画であり、不安はありましたが、皆さん一生懸命に作業をしていただき、力になっていただきました。また、当JA独自の循環型農業も理解していただき良かったと思います。今後も継続できればと思います。産地の課題としては宿泊施設に泊まることから費用が多く掛かってしまう事があげられます。JAで簡易宿泊所を整備する等も検討していきたいと思います。
(JAこしみず 吉田 隆さん)

  • URLをコピーしました!
目次