取材記No.26 「夢都里路くらぶ援農チームモデルケース初回((有)沃土会)同行記(2026.4.7)
2008年に夢都里路くらぶが発足してから、当初想定していなかった気候変動などにより、企画の日程を事前に確定することが難しい産地や、異常気象により生育に著しい乱れが起こり、企画日に予定していた作業が行えない産地が増えてきました。 また、短時間・少人数で人手が必要な時期はあるけれど、宿泊を伴い複数人が産地に援農に来る場合が多い夢都里路くらぶとはニーズが合わない産地もあります。
そこで、より産地が必要な時期に必要な人数の援農ができるよう、柔軟な企画体制を新たに作れないか、夢都里路くらぶ運営委員会の中で検討し、(有)沃土会を受け入れ生産者とした、援農チームのモデルケースを3か月限定で実施することにいたしました。

2023年から2025年までの夢都里路くらぶ企画参加者と、夢都里路くらぶメールマガジン、また沃土会の近隣の方に参加していただく為、埼玉単協に協力を依頼し、今回の援農チームモデルケースの広報を行いました。合わせて41名の方が今回の援農チームに登録していただき、4/7(火)第1回目の企画を行いましたので、視察に伺わせていただきました。

埼玉県深谷市の(有)沃土会は生活クラブにあっぱれ・はればれ野菜を出荷する生産者グループで、「予約・あっぱれ・はればれ野菜 おまかせ4点セット・6点セット」の出荷生産者でもあります。1981年に設立し、年間40品目以上の野菜を栽培しています。
今回のモデルケースをご協力いただくに当たって打ち合わせを行う中で、日々仕事はあるので、スポット的な募集より、毎週固定した曜日に来てくれた方が予定しやすい、とのことでしたので、3か月間毎週登録者が援農に行く仕組みにし、基本はトマトのハウス内作業だが、日によっては外作業もあり。また援農時間も天候や作業の進み具合で早く終わることもあり得る、という柔軟な受け入れ方をしていただくことにしました。
従来の夢都里路くらぶでは、宿泊を伴い、かつ遠方に援農しに行くパターンが多い為、作業が早く終わったら参加者に何をしてもらおう、雨が降ったら他に何かしてもらう作業を作らなければ。と、援農の為の下準備に労力を要する場合も多くある為、このあたりの生産者の負担を少なくできることも、近隣の方がメインで参加する援農チームの魅力だなと感じます。
初回の4/7は、天候は薄曇り、午後からは雨予報ということで、気温的には過ごしやすかったのですが、予定していたハウス内のトマトの葉の剪定作業は、作業後に雨が降ってしまうと、切り口からカビが生えてしまうということで、急遽、ハウス内に生えてきてしまった雑草の刈り取りを行いました。


ハウス内では除草剤を一切使用しない為、手作業で刈り取りを行います。害虫の根源になってしまうことや、放っておくとトマトの成長を阻害してしまう為、夏にかけて月に2回程度グループの皆さんで刈り取りを行っているそうです。
参加者3名と事務局1名の4名で、午前中の間に2つのハウスの下草刈りを行いました。実は草刈りは、どの生産者も「一番手が欲しい」と話される作業。ですが、「わざわざ遠方に来てもらうなら収穫や摘果などの作業をしてもらった方が良いだろう」と遠慮されることもよくあります。
わかりやすく生産に関わる作業ではないですが、確実に必要な作業であり、その分生産者は生産に集中することができます。今回も「本当に助かりました!」とお話しいただけました。


受け入れ生産者の丸山さんには、今回の援農チームで夢都里路くらぶがさらに発展する為に、また生産者としても世代交代の時期となる為、生産者が受け入れに慣れていく教育の場としても使っていきたいと仰っていただきました。
今回のモデルケースを経て、ゆくゆくは受け入れていただく生産者の拡大や、その生産者ごとに受け入れしやすい募集の仕方など、検討していきたいと思っています。今回、もっと家から近いところなら是非参加したかった、とご連絡をいただいた方もたくさんいらっしゃいました。既存の夢都里路くらぶ企画に加えて、参加者の皆さんの近くで日帰りの援農に行くチームの両方で、生産に組合員が参画する仕組み作りを模索していきたいと思っています。
