取材記No.21「サラダ玉葱収穫・調整作業(JA加美よつば)」同行記(2025.6.18-19)

宮城県のJA加美よつばは、夢都里路くらぶが始まって以降、すぐに夢都里路くらぶ企画を開催し、長く春夏・秋冬通年を通して企画を行ってくれている産地です。

生活クラブとは、昭和50年代からしめ飾り、イナゴの佃煮の供給を開始し、その後、玉ネギや白菜、長ネギや米など、約10品目を供給しています。

また、平成21年からは、加工用トマトの生産もスタートしました。

今回は、サラダ玉ネギ収穫・調整作業の企画に同行させていただきました。

6月中旬のこの日、例年宮城県でははまだ涼しさが残る時期だそうですが、視察に伺った日は最高気温が32度。年々気温が上昇し、「例年通り」ではうまくいかなくなってきていることを実感します。

初日はまず、午後から調整作業を行いました。

今回伺った農家さんは、普段はご夫婦2人で作業をされています。当日の朝、奥様が収穫しておいてくれた玉ネギの、根と茎を切り落とす作業を行いました。

黙々と作業を行っても、午後全てを終えることができないほどの量に、思わず「この量を今朝一人で全部収穫したんですか・・・??」と声が上がります。

翌日は、同じ圃場で収穫作業を行いました。

埋まっている玉ネギを掘り起こし、その後の調整作業をしやすいように並べます。

ご夫婦2人で行う圃場は、機械を入れるほどの広さではない為、全てを手作業で行います。

本当に人手が必要な作業です。

午後からは、あまりの暑さの為、休憩を長めに取り、夕方遅めの作業に調整を行いました。

次からは作業時間を変更するなど、何か対策を取る必要があるとJA職員のお2人がお話されていました。JA加美よつばでは、ほとんどの企画で職員さんも一緒に作業を行っています。リピーターの参加者が多いのは、生産者だけでなく、JA職員との関りも深いからだろうかと感じます。

生産者からは、「次はいつ来てくれるの?」「とても助けになっている」との声をいただいているそうで、生産者と消費者の売り買いだけではない関係性は、他にはない、と職員の方が仰っていました。

この生産者と消費者の関係性を今後も絶やさず、産地の継続を消費者が利用だけではなく支えていけるこの仕組みを、これからも長く続けていきたいです。

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