No.543 日本の農政の混乱についても考える3日間 「遊YOU米の種まき作業」

生産者名: JA庄内みどり
日付:2025年4月11日(金)~4月13日(日)

種まきの準備。肥料と土が入ったパレットを機械に並べる作業。出来たパレットを荷台に積む作業。ハウスに並べる作業
以前お世話になった方にお逢い出来た事。職員の対応が良かった事。
お天気にも恵まれたことが嬉しかった。
(埼玉、60代女性)

種籾をまき、培養土と水をたっぷりかけられた苗箱を、軽トラックに積み込んだり、ビニールハウスに並べる作業をしました。苗箱の重さは3〜4キロ。一つ一つ無心に並べていくうちに、ビニールハウスは1000以上の苗箱でいっぱいになり、達成感がありました。
遊佐では、鳥海山に「種まき爺さん」の雪形が現れると、田起こしが始まり、代かき、田植えと作業が進むそうです。鳥海山に雪が多かったという今年、「種まき爺さん」を見ることはできませんでしたが、今回、私たちがハウスに並べた苗箱で育った早苗は、5月10日ごろ、水鏡となって鳥海山を映しだす田に植えられる予定です。遊佐の人が口をそろえて「あれはきれいです」と話す一面の水鏡と、そこに映る鳥海山を見たいと思いました。
 初日に、昨年7月の豪雨被害の跡を見て回りました。遊佐の米収穫量は、昨年、全体では2,3割減だったそうですが、中山間地の被害は大きく、土砂や流木が田に入り、今もって土手やあぜが崩れたままのところがありました。行政は5月20日までに復旧工事を完了させる予定ですが、離農した農家もあるそうです。
 流通米の不足が続き、価格高騰が収まらないのに、災害から9カ月たっても復旧せず、今年の米づくりをスタートできない現場。日本の農政の混乱についても考える3日間になりました。
(埼玉、60代男性)

育苗箱は機械で作られます(自動で土が敷かれ、種もみがまかれ、さらに土で覆われ、水が注がれます。)その育苗箱(約5キロ)をハウスの中にきっちりと敷き詰めていきます。具体的には育苗箱をハウスに運ぶためにトラックに乗せる、ハウスに運ばれた育苗箱をトラックからおろして奥のほうからきっちり隙間なく敷き詰めていくといった作業になります。各生産者により育苗の量は違いますが、1ハウス700~900箱くらいを運んで地面に敷き詰めます。地元の農家および関係者の方と一緒に作業をしていきます。
種まきには2回目の参加ですがハウスへの運搬方法、育苗箱の機械の取り扱い、ハウスへの敷き詰め方など生産者によりいろいろ違いがあることがわかり、それぞれより良い方法を模索されていることがわかった。
(神奈川、60代女性)

肥料の入ったトレーに機械で種と水と土をかぶせた。トレーを軽トラに乗せた。ハウスに運んだトレーを、ハウスの奥の方からきれいに並べた。
遊佐地方は霊峰鳥海山の恵みもありますが、去年は温暖化の影響か、豪雨により、山から大量の水が田んぼに流れ込み、田のあぜが所々削り取られたりしていました。また大水没した田んぼがあったそうです。
山から田へ流れ込んだ、丸太やら枝が集められた量を見て、思ったより大変な事態であったと危機を感じ取りました。
農家としても環境の変化に対応できなければ農業をやっていけない。我々も、美味しい、安全なお米を食べられなくなると当然思いました。
お米の農家として、国の農業研究所などと、より良い環境の変化の対応できうる品種などを、色々常に模索しているとお話を伺いました。
(埼玉、80代男性)

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