取材記No.15
「茨城県で加工用トマトの収穫((有)丸エビ倶楽部)」同行記(2024.7.18)
丸エビ倶楽部は、生活クラブと20年以上提携してきた青果の生産者です。茨城県茨城町を中心に約60軒の農家が集まり、堆肥などの有機質肥料を使い、微生物を活かした土づくりをしています。大根などの根菜をはじめその他葉物、果菜など幅広く生産していますが、全国的に加工用トマトの生産量が落ちている為、生活クラブからの要請を受けて2020年から加工用トマトの栽培をスタートしました。
今年、夢都里路くらぶ初企画として、4月に定植、7月に収穫の企画を実施、7月の収穫の企画に同行させていただきました。

加工用トマトは、生食用トマトとは生育の仕方が異なり、地を這うように生えています。一見、トマトの畑は茎や葉っぱの緑しか見えず、ここに本当にトマトがなっているのかと不思議に思うほど。
ですが、いざ収穫を開始し、茎や葉っぱをかき分けると、中にはたくさんのトマトが!
まるで宝探しのようです。

丸エビ倶楽部では、トマトの日焼けを避ける為、実に石灰をかけて守っています。

加工用トマトは皮が分厚く水分が少ない為、収穫はどんどん手でもいでいきます。収穫中に潰してしまうようなことはほとんどなく、よくぞこんなに茎に押し潰されても形が崩れないなと感心するほどに頑丈です。
作業は1人一列、自分の両脇の畝を収穫しながら進んでいきます。
収穫は赤い完熟した実だけ、同じ畝でも色づきは異なり、熟し方はそれぞれなので、機械での収穫はできず、全て手作業での収穫です。
7月の気温が高い中、日よけも何もない畑での収穫は、予想以上に大変な作業でした。
生産者の皆さんは、収穫時期は連日朝早くから夕方まで、休むことなく一日中収穫作業をされているそうです。

午後は、ちょうど生産者が集まり、目合わせ会を行う日でした。
今年のトマトの生育状況や病気の対策、収穫時の注意点など情報共有をして、生産者全体で意識を揃えて収穫に励む姿が見られました。
