沖縄さとうきびの収穫体験が終了しました2010.2.1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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生活クラブの「素精糖」の原料は100%沖縄のさとうきびです。台風など自然条件の厳しい沖縄にとって、さとうきびはなくすことのできない重要な基幹作物です。年々高齢化する産地では、農家戸数は年々減少していますが、生産量については、経営安定対策としての交付金が支払われるようにったことで平成17~18年以降微増となっています。交付金の対象要件を満たすために生産組合も立ち上がり、面積の集約化も進むとともに管理も良くなっているそうです。規模拡大とともに、収穫の機械化も進み、沖縄北部管内では、約半分が大型ハーベスターでの収穫で、残りが手刈りでの収穫です。島内では定年退職者がさとうきびを作り始めた事例もあり、4,5年は大丈夫だと思われますが10年後の状況は懸念されます。

 「素精糖」の原料糖は、本島北部エリアで栽培されるさとうきびであるため、生活クラブの提携先である「JAおきなわ北部営農センター」に北部エリアの農家を探してもらいました。当初の予定では、手刈りの農家の手伝いをするという企画を考えていましたが、さとうきびの収穫は1月末から3月の限られた時期でしかも製糖工場への運び出しの日程が前もって決まっていて、手刈りの農家ではその忙しい時期に初めての人に一から教えている余裕がないということで、本来は機械収穫を行う圃場で、トラック1台分(7t)のさとうきびを手刈りで「体験」する、という企画となりました。

 参加者は20代から70代までの男性4名、女性5名の9名と、夢都里路くらぶの企画産地でもあるJA庄内みどり遊佐支店から佐藤さんと小野寺さんの2名、そして「(株)青い海」の桑江さん、夢都里路くらぶの事務局2名を加えた総勢14名です。
 作業はさとうきび専用の鎌で葉の頭と葉を落とし、茎の根元を斧で、切ってきれいにして大束にして重ねる(一束500kg)というものです。トラック1台分(7t)というと、500kgの大束を14束作らなくてはいけません。畑の面積にして約10a(1000m)です。
さとうきびの収穫作業というのは、沖縄では最もきつい作業だということは聞いていましたが、実際のさとうきびは中身の詰まった竹のようであり、イネのように1つの根元から何本も分けつし、しかも右や左に曲がり、茎どうしがからみあったりしていて、実際の作業は思ってもいないような苦労と力仕事の連続。さとうきびは収穫後、切ったすぐ下から来年の新芽が出てくるため、新芽が台風に負けないように土の下で根元を斧で切る必要があるなど、力仕事であると共に、非常に技術の要る作業でした。最後に思いのほか手こずったのは、刈り取ったさとうきびを大束にする作業。集荷は、決められた日に順番に大型トラックがクレーンで積み込みをするため、うまく大束にしないとその後の段取りに影響します。
 慣れた人との作業の仕方の差は歴然で、事前のJAの前準備も含めて2日間で11束に留まり、残りは、JAおきなわの方々にお世話になることとなりました。
 企画の最終日には、さとうきびの搬入先である「球陽精糖(株)」の工場で、機械刈りと手刈りの差や、歩留まりの実態、原糖までの流れを見学させていただきました。ハーベスターによる刈り取りは、作業効率は良いのですが、葉や根などの夾雑物が多い場合は20%もあるなど、歩留まりが下がります。葉や根を除いたさとうきびは細かく裁断され、圧搾、濃縮、結晶化後遠心分離機で糖蜜と分離され回収されたものが原料糖(原糖)です。さとうきび1kg(約1本)から、原糖は約230gしかとれません。
一般的にはこの原糖は県外にある精製糖工場で、安価な輸入原糖と混ぜられて、「上白糖」となり消費者に販売されることになります。一方生活クラブの消費材である「素精糖」は沖縄県糸満市にある「(株)青い海」の子会社の工場でこの原糖をさらにふるいにかけてできあがりです。「素精糖」は「沖縄のさとうきび100%でできた貴重な糖であること」を知りました。
 今回の企画を実施するにあたり、消費材の素精糖の提携先である「(株)青い海」から、加工品の原料を川上にたどってJAおきなわ北部営農センターという青果物の提携産地にたどり着き、「(株)青い海」、「JAおきなわ北部営農センター」と、その間に入る2つの製糖会社である「球陽製糖(株)」と、「北部製糖(株)」、この4者が初めて顔を合わせ、企画の実施にあたりました。今後の沖縄での生産者間の連携を展望する夢都里路くらぶの企画となりました。 
 

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